「10年つかえるSEOの基本」を読んだ。
読んでいて新たな驚きや、目からウロコの情報は特にない。ただ、深く頷き分かっているつもりで忘れがちな箇所が随所に現れてくる。「10年つかえる」の冠に恥じぬ良書。
実務でWebに関わっている人以外では、未だにSEOといえばブラックハットSEOの認識になっている人が少なからずいる。「SEO!? リンク買えばいいんでしょ?」というような認識はまだまだ根強い。もし、自分の会社にこんな認識持っているエライ人がいれば、本書を渡して「あなたたちが大好きな教育と同じで、SEOにも銀の弾丸は無く、大事なのは基本に忠実に、そして地道にやり続けることですよ。」と伝える事をオススメしたい。 ま、ベストはそんな環境からは転職する事ですが……
実践無くWebで得た知識だけでSEOを分かった気になっている人にもぜひ読んで欲しい。草野球でヒット打った人の「ヒットを打つ方法」を真に受けてプロ野球の試合を解説したり……恥ずかしいですからね。本書はいうなればプロ野球のコーチが書いた本である。SEOのような玉石混交の激しい領域では本のコストパフォーマンスが一番優れている事をあらためて実感させられます。
本書の最後には、SEOの注意点として5つのポイントがあげられている。特に4番目と5番目は特定の人たちは声に出して読み上げて欲しい。
Point4 世の中のSEO情報にはデタラメも多く、すべてを鵜呑みにするのは危険
Point5 SEOを正しく理解するには、学習と実践を繰り返し、たくさん経験を積むこと
SEO担当者ではなくても、お仕事でWebに関わる人は読んでおいて欲しいなと思います。ただ、ブラックハットSEOで知識が止まっている偉い人や、インターネットの知識だけで実践をしない意識高い人たちには届かないんですがね :|

- 作者: 土居健太郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/04/23
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