データ解析の実務プロセス勉強会とMarketingCloudイベントに出席して見えたディストピア

先週、珍しく二つもイベントに参加してみました。

ひとつは、あんちべさんの「データ解析の実務プロセス入門」出版記念勉強会。

atnd.org

もう一つが、SalesforceのMarketingCloudのイベント

www.entryweb.jp

で、この二つのイベントに連続して参加してみると、ちょっとしたディストピアが見えたのでそのご報告を。

データ解析の実務プロセス入門出版記念勉強会

書籍「データ解析の実務プロセス入門」の出版を記念しての勉強会。

データ解析の実務プロセス入門

データ解析の実務プロセス入門

※ キチンと本を買ってから参加しましたよ :)

「データ解析の実務プロセス入門」の帯には、「頼れる上司も先輩も、既存のデータベースや分析ノウハウもない。それでもたったひとり、データ解析に挑むあなたへ…」とあります。もうコレ、心をわしづかみですよ。

今回は同書籍に基づく勉強会なので、対象もこれからデータ分析を始める人たちとなっていました。

「データ解析に取り組みたいけれど、そもそもデータ解析がどういうものなのかわからない」
「分析手法やツールについて説明してる本はよくあるけれど、  具体的に第一歩目をどう踏み出せばいいかわからない」
そんなデータ解析に興味のある初心者向けに、データ解析で価値を得るためにどのように取り組めば良いか、実践例を交えて解説する会です。

勉強会の告知ページにもこのように書いてあります。

内容は同書籍の内容に従って進行され、「いかにプロセスが大事か」の説明から、「実際にプロセスを回す上での注意点」などを分かりやすく説明頂きました。読んでから参加したのですが、やはり読むのと聞くのでは違いますね。

特に『解析における個別個別の要素よりプロセスが大事』というのを説明するためにカレーの例えが使われていて、それが非常にわかりやすかったです。

「いくら良い鍋や食材を集めても、料理の順番(プロセス)を違えると美味しいカレーにならない。データ解析もコレと同じで解析器などの要素よりもプロセスをキチンと構築する事が大事」

はい、これパクらせて頂こうと心に刻みました。

登壇された皆さんが共通して、「データ解析自体に価値は無く目的と実行が大事」という事を何度も何度も繰り返されていました。言われればあたり前なんですが、それでも実施する事が本当に難しい…… 本当に難しい。

銀の弾丸なんぞはなく「あたり前の事をあたり前にする」という非常に難しい課題に正面から向きあることの大事さを学べた勉強会でした。

Salesforce Marketing Cloud Day

その次は、もう一方のイベント「Salesforce Marketing Cloud Day」に参加しました(基調講演のみ)。SalesforceMarketingCloudは旧ExactTargetです。

勉強会と違い「どストレートなビジネスイベント」です。参加されている人もスーツ、スーツ、スーツ、たまにポロシャツ(襟は立っている)という感じです。

ここでは最近のSalesforceさんのイベントで恒例のムービーが流れたわけなんです。

www.youtube.com

これです。ざっくり「カテゴライズする時代は終わった。これからは1to1やでー。」的な内容です。いやー、これ攻めてますね―。

最近のMarketingCloudはもっぱら「1to1」っというキーワードを使っていましたが、「カテゴライズの時代は終わった」という一歩すすめたメッセージにはビックリです。まぁ、事例で出ていたトヨタメディアの人が「機械学習で“カテゴライズ”してほげほげにチャレンジ」と言っていたのはご愛嬌ですね :)

ビジネスイベントだから仕方がない…… というか正しいんですが、「目の前のあたり前の事はいったんさておいて、未来・最先端はここやで〜」というのがイベントの趣旨です。良く言えば「ワクワクする未来」を感じる事ができるけれど、悪く言えば「イライラする現実」からは目を背けさせるもの。

もちろん、事例に出てくるような企業や、成功する企業は「あたり前の事を実践した上で新しい事にチャレンジ」するとは分かっていても、何となく「目の前はさておきこれからは」と一言いいたくなるそんなイベントでした。


で、これが掛け合わされると、あたり前の事をキチンとやろうって思ったデータ分析担当者に向かって、偉い人が「これからは1to1やでー、そんなセグメントばかりに頼った分析やなくて、“わんてゅーわん”な思想もたな“えーあい”にとって変わられるで〜」なんて言っていたりして…… なんて思ってしまった次第です。

まあ、ここまでひどくないと思うけれど…… 近しい事は発生してそうだな~って少しだけ悲しくなった週末でした :(