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Microsoftはビジネスツール提供企業としてオープンになってしまうん?

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 Microsoftが開発者向けイベント「Connect();」で衝撃的なニュースを相次いで発表しました。

 まずは、「.NET Core Rutime」と「.NET Framework」のオープンソース化。

[速報]マイクロソフト、サーバサイドの「.NET Core Rutime」と「.NET Framework」のオープンソース化を発表。C#コンパイラやASP.NETなど - Publickey

 コードはCodePlexではなくGithub


 次は、「.NET server framework」のLinuxとMacOS X用オフィシャルディストリビューションの発表

[速報]マイクロソフト、「.NET server framework」のLinuxとMacOS X用オフィシャルディストリビューションを発表。.NETアプリケーションのビルド、実行が可能に - Publickey


 最後はPro版相当が使える「Visual Studio Community 2013」の発表

[速報]マイクロソフト、フル機能の無料版「Visual Studio Community 2013」公開 - Publickey

(AmazonのイベントもあったりでPublickeyの人、大忙しですね……)


 で、まあこれには前振りがあったんですよね。

 記事では、ナデラがMicrosoftの強みとして以下のように語っていると伝えています。

さてそこで、われわれ自身の場合についていえば、Microsoftのビジネスとは他の人々にソフトウェアなどのプロダクトを開発する力を与えるところにある。単にわれわれのプロダクトだけが問題なのではない。もちろんMicrosoftにはビジネス・モデル、収益モデルが存在する。しかし私の考えでは、デベロッパーがアプリケーションを開発できるようにするプラットフォームを提供し、また誰であれコンピューティングに関連する人々が所望の成果物を作れるようにする数々のツールを提供するところでこそ、Microsoftが真価を発揮し、本当の差別化を行えるのだと私は考えている。プラットフォームのプロバイダー、ツールのプロバイダーであることこそ、Microsoftの根本的なアイデンティティなのだ。われわれはその意味することろを深く考えねばならない。

 プラットフォームのプロバイダーとしては、Azureが順調に推移している事が伝えられています。AWSの牙城は未だに高く険しくそびえ立っていますが……

 で、今回の発表でツールのプロバイダーとしての影響力を高めに来ていると感じられます。もちろん、もともとMicrosoftは言語と開発基盤の提供には長い長いなが〜い歴史があり、MSDN ライブラリには素晴らしいドキュメントとリソースが蓄積されています。

 けれど、Microsoftの開発ツールといえば、オンプレミスでプロプライエタリな製品を開発するものというイメージがありました。とてつもなく広大ではあるが閉じられた空間、Windowsという世界で生きているイメージでした。

 オープンなツールを発表しても、しばらく多くので企業では、今までと変わらずWindowsやプライベートAzureがデプロイ先でしょう。ただ、これからはそれも選択肢の一つであって、同じ技術、同じ基盤でオープンなソフトウェアを作ることが可能になるんですよね。


 もちろん確固たるビジネスモデルの展開などもあるでしょう。しかし、あえて楽観的というか、青臭いというか、おめでたいというか、そういう風に考えてみるとMicrosoftは哲学的にオープンになる方向に舵を切ったのかも知れません。

 ジェダイの前に立ちはだかる「銀河帝国」ではなく、ジェダイをサポートする側に変わってきていると思ってしまうのはいきすぎでしょうか。どうでしょうか。

 ま、Microsoftが帝国の役割を終えたとしても、エンタープライズ帝国としての役割はOracleが立派に引き受けてくれるでしょうしね ;)