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企業の来客管理には可能性がいっぱい!?Envoyが150万ドルを調達

エンタープライズ サービス News

来場管理サービスEnvoy

 企業を訪問すると受付では以下のような動作をします。

  1. 紙に自分の名前書いて
  2. 相手の名前書いて
  3. 相手の部署名忘れて
  4. 慌ててモバイルで相手のメール署名探して
  5. メールに署名を付けない人で絶望して
  6. 「あのー、部署名を失念してしまったのですが……」なんてボソボソと呟く

 あらためて考えると面倒な事をしていますね。

 このような企業の入館管理という課題解決を提供しているEnvoyが150万ドルを調達したようです。

 エンタープライズ向けのニッチな課題解決に取り組む企業が増える事は素敵です!!

Envoyってどんなサービス

 Webサイトを見ると、Envoyを使う事で4つのメリットがあると打ち出しています。

1. 来場者に良い企業印象を与える

  • 優れたデザインの来館システム
  • 事前登録でメール通知とか受け取れるから待つ方は準備とかできる
  • 来場者は2回目以降前回の情報を使えるから入館処理が楽になる

メール通知とかはカレンダー登録したらいい気がする。ただ、来場管理が企業の情報に影響があることはそうだと思う。

2. 生産性が向上する

  • メールやHipchatとかSlackに来場を通知してくれる
  • 情報をダッシュボード管理できる
  • NDAとかそういうのに署名した情報をメールで送ってくれる

 チャットサービスへの通知はいいですね。

 「電話で呼び出す」とかは、かける方も受ける方(大体は本人以外が受ける)も時間の無駄です。チャットサービスをインテグレーションする事で「万が一、担当者の対応漏れが発生した場合は担当者以外にチャット通知する」というような形で色々と自動化できそうです。

3. セキュリティの強化

  • 情報はキチンとクラウド保存
  • 誰が誰が来たかセキュリティ担当者に通知とかできる
  • 退館を管理できる

 クラウドをセキュリティ強化で打ち出すのは素敵。大体の場合においてSaaS事業者の情報管理は一般企業のそれより堅牢です。(私がクラウドベンダー所属というバイアスがあることは認める)

4. イベントでも使えるよ

  • 入館バッジをプリントアウト可能
  • オフラインでも大丈夫
  • Eventbriteと連携できる

展示会とかそういう大規模なものではなくて、勉強会とかセミナーとかを想定しているのでしょう。企業主催のセミナーに申し込んだら来館の事前登録も済んでいるとかは魅力的ではある。

このためにEventbriteと連携しているという寸法ですね。

サイドプロジェクトのSaaS提供

「入館管理のようなサイドプロジェクトにリソースを割いて内製するよりもEnvoyのようなこの分野専門に真剣に取り組んでいる会社のシステムを利用するほうが得策と考えた」とBoxのシステムエンジニアのJohn Allenはいう。BoxもEnvoyのファンだ。.

 TechCrunchの記事の中にも出てくるけれど、「企業のサイドプロジェクトに使うシステムは内製よりSaaSが良い」というのは本当にそう思います。

 管理系システムなどでは、「サイドプロジェクト故に初期コストをかけて作ることが出来ず、利用後に出た不満に対する改修費用も捻出できず……使いにくいシステムで無駄なコストとストレスを生み出し続けている」というような事は見聞きします。

 SaaSであれば、利用企業にとってはサイドプロジェクトでもサービス提供企業にとってはメインプロジェクトになるので、コストをかけてシステムの開発が続けられます。コンカーみたいにとんでも無いサービスになって思わぬ付加価値とかも期待できるかもしれません。

 まあ、サイドプロジェクトのSaaS化が進むと、SaaSサービスのアカウント管理の煩雑さなんて課題が持ち上がってきそうではあります。10個も20個も利用しなければならないSaaSがあるとかになると個人の煩雑コスト、ストレスも馬鹿にならなそうです。

 こうなると、GoogleやSalesforceなどのエンタープライズ向けにAuthサービスが価値を持ってくるかもしれませんね。

CRM連携の可能性

GadeaはEnvoyをCRMとビッグデータ収集の分野にも拡張していく野心を抱いている。これにはシード資金を投資したのがMarc Benioffであることも影響しているかもしれない。

 入館システムとCRMの連携はスゴく面白い。

 とある企業では、受付に行くと既に自分の名前や訪問先担当者の名前が印字された紙が用意されており、自分はサインするだけで良かったです。受付の人は、サインしている自分の横で名前が印刷された入館証を持ちながら微笑んでくれていました。

 これには衝撃を受けて相手先企業の人に仕組みを聞いて見たことがあります。曰く、「会議室管理システムと受付管理システムが繋がっていて、会議室を抑えるために登録した情報が受付に使われている」という事でした。

 この時は「やっぱり大きな会社は違うな―」なんて思っていたけれど、EnvoyとSalesforceがつながれば安価でこのような仕組みが作れそうですね。


 ドローンがEnvoyで入館処理をしていれば、未来は今より面白そうです。