行動ターゲティング広告ガイドラインはインターネット広告だけでなく行動ターゲティング全般の問題かも

 一般社団法人インターネット広告推進協議会が、インターネット広告に関わる事業者向けに「プライバシーポリシー作成のためのガイドライン」と「行動ターゲティング広告ガイドライン」を改定しました。

「プライバシーポリシー作成のためのガイドライン」と「行動ターゲティング広告ガイドライン」を改定│JIAA

ガイドラインをざっとみました。(個人的なまとめですのえ、詳細は上記ページからご確認ください)。

  • 透明性を確保するために取得している行動内容等を自社のプライバシーポリシーなど、わかりやすいページできちんと告知する。
  • ユーザーの行動履歴情報の安全性が確保された形で管理する
  • ユーザーが分かりやすい場所からオプトアウトできるようにする
  • 社内教育をきちんとする

ざっくりこのような内容でしょうか。プライバシーポリシーなどわかりやすいページといのが……気にしたら負け ;)

これらのガイドライン改定の背景には、デジタルネットワーク社会の進展に伴い、国際的にも、また国内においても、インターネットを通じて取得・利用される個人に関するデータの有用性に期待が集まる一方、その取り扱いにおいては、事業者が消費者のプライバシー保護の重要性を深く認識し、安心・安全なネットワークコミュニケーション環境を構築することが強く求められていることがあります。デジタルコンテンツやネットワークコミュニケーションを経済的に支える基盤であるインターネット広告のビジネスに携わる会員社は、関連法令を遵守するのみならず、業界ガイドラインの徹底により消費者個人に関連する情報の取り扱いを適正なものとしていくことが、社会的責任であると考えます。

 改訂の背景は上記のように説明されています。ユーザーの行動履歴を用いての広告(マーケティング)は、一般化されてきて各社で利用が進んでいる一方で、ユーザーのプライバシー問題には各社で取り組むには限界があるので団体で取り組む必要性があるという事ですよね。

 行動ターゲティング領域がルールのない無法地帯になった結果、ユーザーのプライバシーを守るためには法規制しかない、となり「行動ターゲティングをするためにはオプトインを得ること」なんて規制ができたら死人がでますよね。これを防ぐために「業界として自主規制を行い、ルールによって市場の健全性を担保しながら持続可能な成長を目指す」という取り組みは評価されるべきかと思います。

 新しい技術がコモディティ化してくると、差別化の名のもとにあらぬ方向に進む仕組みを提供する所がでてきたり、最適化という名のもとに良からぬ使い方をする企業が出てきたりするリスクは高まります。これを放っておくとユーザーの利便性を損ないやがて市場は崩壊していきます。いつかは崩壊する事は自明の利であっても、自分達の都合を最優先するプレイヤーが後を絶たないという問題はなくならないのが世の常です :(

 今回のガイドラインはサードパーティクッキーを使った広告が主な対象でしょうが、ユーザーからすればサードパーティの広告だろうがファーストパーティの自社サイトでの利用だろが大きく違いはないですよね。みえかたとしては。ファーストパーティでの行動ターゲティングについても、このようなサードパーティの事例から見習うべき点は多々あります。ただ、各企業ごとに分断されているのでガイドラインなどは策定しにくいのが現状でしょうか。。。やるとすれば、Pマークを拡張するとか、個人情報だけでなく行動履歴管理を含んだ別の認証を作るとか、、、

 団体・認証制度の乱立にはいろいろ問題があるのも事実なのでしょうが、、、ルールがない無法地帯で各社が運用するよりは社会全体で見ると損失は少ないんじゃないですかね。どうなんでしょう。問題が頻発してからでは遅い気がするけど。最低限、ファーストパーティ・サードパーティ関わらず『オプトアウト導入』は解決すべき過大な気がしますがねぇ。