MarkeZine Day 2014 Springに行ってきた感想

 先日秋葉原で開催されていたMarkeZine Day 2014 Springに行ってきました。

MarkeZine Day 2014 Spring:マーケター必見!業界のトレンドを一日で学べる無料イベント開催

 二つほどセッションを受講させていただいたのですが、特に面白かった方の感想を。なお、このセッションの内容はパネラーであるギックス社のブログに発言録があります。詳細はそちらを確認いただければと思います。本エントリーで引用しているものは下記ブログより引用しております。

MarkeZine Day 2014 東京(A-5:ドーモ株式会社)パネルディスカッション発言録<速報版> | GiXo

A-5 中途半端にしかできていないデータ活用型マーケティング ~調査結果で実態を検証、パネルディスカッションで突破口を見出す!~ の感想

 っていうかタイトル長い…… ナレーターの人が読み上げるのが大変そうだったw。あと、パネラーのKAIZEN Platformの紹介で「か↑いぜん」と「か」にアクセントがあったのが気になりましたが、そんなことはどうでもいいですね。(ご自身による自己紹介の時は「かいぜ↑ん」と「ぜ」にアクセントがあって人知れずホッとしていました。)

 セッションオーナーである『DOMO』は存じ上げていなかったのですが、OmnitureのJosh Jamesが創業した会社なのですね。氏は、SiteCatalystを通じてデータ活用することによりクライアント企業が儲かるようにできた反面、自社のデータ(従業員や財務情報etc...)には容易にアクセスできない事を課題としてDOMOを設立されたそうです。

 出資者がスゴイ。Salesforceのマーク・ベニオフ氏、楽天の三木谷浩史氏、そしてAmazonのジェフ・ベゾス氏(の個人出資会社)などそうそうたる顔ぶれです。だれとバスにのるのか?という目線で考えると、このプロダクトの成功はかなり約束されたものになりそうです。Webサイトを見るだけでは金額感とか分からないのですがTableauなどが競合になるのでしょうか。個人的には、連携実績っぽいスライドにEloquaやMarketoがあったのが気になりました。BIとかの連携ではいつもあの辺りのロゴを見る気がする。

 せっかくセッションに参加したのでいろいろとBIを探していた自社のCTOには紹介しておきました :)

 前置きが長くなりすぎました。このセッションは、ドーモ株式会社(US本社)が昨年アメリカで実施したデータ活用型マーケティング調査の調査結果をもとに、3つのテーマでディスカッションが行われました。(モデレーター:ドーモ株式会社 水嶋 ディノ氏、パネリスト:KAIZEN Platform Inc. 須藤 憲司氏、株式会社ギックス 網野 知博氏)

データの取り扱い方ついて:「日常業務でデータはどのように使われているか?」

 「マーケターの3分2が取り扱うデータ量に圧倒されている」という課題に対してのディスカッション。

 網野氏が、マーケターがデータ量に圧倒される理由の一つとして『テクノロジーの進歩を享受していない』という事をあげられていて「確かに!!!」と思いました。氏は100万でエクセルライクで大量データを扱えるツールがあるとおっしゃっていましたが、SASでもJMPであれば数十万で手に入ります。大半の企業はHadoopを回してゴリゴリと、、なんて必要ないので、少し(個人にとっては高額…)の投資で扱えるデータは飛躍的に向上するツールは世の中に意外とあります。これを活用しない手はないですよね。

 これと、須藤氏が仰っている「”見なくていいデータは見ない”という判断も必要」という事をかね合わせるのが大事かなって思います。マーケターというのは、ともすると数字をいじるのが楽しくなって「いつの間にか『数字いじりが目的』になる」という人種が多い傾向にあるので……

データへのアクセスについて:マーケターがどれだけ簡単に業務判断に必要なアクセスできているか?

 そもそも論として「リアルタイムデータであることは本当に重要?」というお題が投げかけられておりました。この中で須藤氏が仰った以下が記憶に残っています。

要は自分達が振り返りを行うサイクルによると思うんです。データを見て、その後のアクションを変えるにはどれ位時間がかかるということです。データの活用方法に近いですが、リアルタイムで情報を見られたとしても、次のアクションを取れるのが3カ月後だとしたら、リアルタイムである必要ってないですよね。

 A/Bテストのプロダクトを作っている会社の代表の発言として考えると余計に感慨深い。関係無いけどplanBCDは自社に入れたい。

マーケティングデータについては、リアルタイムとタイムリーとの違いを認識すべきだと思います。マーケティングで活用する上で、タイムリーさは絶対条件だが、そのための分析でリアルタイム性が必要なものはあまりないかと。
タイムリーにも3つのパターンがありますよね。
・バッチ処理で分析し、こちらが思うタイミングであてる
・バッチで分析して、あるトリガー(xxでyyな行動をした人)でリアルタイムにあてる
・リアルタイムに分析して、リアルタイムであてる

この言い回し・言葉の使い方は本当にうまいな~。後ろから見ていて多くの人がうなずいていました。このあたりは、マーケティングオートメーションのシナリオでも特に注意が必要なところですね。CRM的なRFM分析と顧客にとってのタイムリーを掛け合わせるとかは、、、また別のお話で。

ROIについて:マーケターがどのようにしてマーケティング活動の効果を測定しているか?マーケターが求める効果測定方法とは?

 このテーマの時に、前方のスクリーンには椅子を外されている人の絵が出ていました。被せるように「マーケターはROIの報告必要性を迫られながら、多くのマーケティング施策のROI算出が困難であると感じている」という説明。少しあざといなwと思いつつもウケていましたね。(一番最後のDOMOってDOYOはウケていなかったようですが……)

 ROIについては、お三方共通で「ROIを算出するコストも考慮に入れるべき。場合によっては、中間KPIでよしとして、次のアクションの実施に時間をかけるなどの意思決定が必要」という事をおっしゃっていました。おっしゃる通りです!!! 自身はこのような環境においていただいているのですが、いろいろな方とお話すると、このような考えの環境にいる人の方がマレなのかなっていう実感はあります。

 ROIが大事と言われながらもコストセンターとしての扱いであったり、設定された目標数値をクリアしても全く評価につながらなかったり…… 受難のマーケターの方が世の中には数多くいらっしゃいます。データ活用形マーケティングを拒む一番の壁は結局このような組織構成なのかも知れません。

 このセッションであらためて、バズワードであろうと何であろうと『データドリブンであることの必要性』と『儲かった実例』が世の中に喧伝されていくことが大事なのでは無いかと思いました。現在は過渡期で多くの企業のマーケティング機能がこれからより良く進化していくと個人的には思っています。が、ここもまた別のお話。

 セッションを受けたあと、「イベントでこのような面白いコンテンツが消費するだけではもったいないなー」と思っていたら、直ぐに書き起こしが上がっていたので嬉しかったです。アーカイブ大事! コンテンツの再利用を見習って、社内向けに共有した内容を精査して本エントリーをしたためた次第であります。

参考リンク