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「システムなんかよりノウハウが大事」と言うダメノウハウ屋に対するシステム屋の違和感

 システム屋として嫌いな言葉、「システムなんてただの箱。そんなモノより大事なのはノウハウ」。

 『ノウハウ』。社会人になるとよく聴く言葉。商談の場で、雑談で、壇上から、挨拶で、道端……はないか。ノウハウが大事なことは論を待たないが、「ノウハウが大事!」、「大事なのはシステムではなく、それをどう使うのかというノウハウ!!」などと声高にのたまっている人をみると嫌悪が湧いてくる。

 「システムだけでは動かない」、そうだろう。「システムを活用するにはノウハウが重要だ」、そらそうだろう。「だから大事なのはシステムではなく私のノウハウだ!」。いや、ちょっと待て、飛躍している。下手くそな我田引水だ。これはなんだ。何かに似ている。英語が喋れる人が「英語が全てじゃないよ!何を話すかだよ」というと納得できるが、英語を話せもせず勉強もしていない人が「言語なんて所詮ツール。何で語るかより何を語るかが重要だ!」とのたまうのを納得できない事に似ている。

 逃げてるだけじゃない?

 「ノウハウが大事」という言葉は軽くない。データの裏付けを取ることができず、仕組みも構築できない、思い込みだけ語る人が、逃げ口上として『この言葉』を使うことは『ノウハウ』という言葉からしても非常に迷惑な話だ。

ぜいぜい

 システムが仕組み化する対象は「データ」と「プロセス」という2つに分類できる。この中で特にシステム側に期待されるのはデータを仕組み化する事だ。

 単純な受付フォームで考えてみよう。セミナーだろうが、ホワイトペーパーのダウンロードだろうが、何でもいい。とにかくWebでフォームに入力してもらうことを目的としたフォームシステムがあるとしよう。このシステムに求められるのは、「誰が」「いつ」「どこから」申し込んできたのかというのが代表的だ。

 では、単純な受付フォームでのノウハウって何?

 ダメなノウハウ屋さんは、「あの方法は時代遅れ。これからはこうしないと」、「ボタンの一は一番目立つ左上において。右はダメだよ」「きれいなデザインじゃないと誰も申し込みたいと思わないよ」なんて立派?な事は喋ってくれるけれどデータの裏付けは教えてくれない。もしくはノリでしゃべるからいつも数字が違う。パワーポイントにはPDCAサイクルの図は書いてくれるけど実際には回してくれない。

 本来は、「こういう人」は「このように告知」すればいくらくらい申込みが増えるはずだ。「この時期」に「この媒体」に出稿するとこの程度の効果が見える。「こういう方法」でテストをしてターゲット層を見定めてから「このような告知」をする改善プロセスから構築していこう。などデータとプロセスが一体になったものがノウハウと呼ばれるものではないのだろうか。

 正しいノウハウのためにデータをためて、オペレーションが楽になるためのプロセスの補助をする、それを踏まえて改善をする。システムはそのためなら「ノウハウある人が活用しないと何もできない箱」に喜んでなるし、ならないといけない。

 ただし、使えない人がそれを棚に上げてデータの裏付けがない我田引水をしてそれをノウハウと呼ぶことに対しては違和感を感じるし反対していきたいなって思うしだいですます。