クラウドにつきまとう影?シャドーITとは何か

普段何気なくシャドーITという言葉を使っていたのですが、お相手の頭の上に「???」が浮かんだので「あ、この用語は通じないかも」と感じて言い直す事が何度かありました。

この用語はマイナーなのかどうかをGoogle先生にお伺いしようと思い、Google キーワードプランナーで調べてみると、、、

月間平均検索ボリューム 10!!
Google Trendsで検索してみると、、、検索ボリューム足らず!!

はい。マイナー用語ですね。今まで説明無しに何度も使っていてどうもすいません。

ちなみにシャドーITの前は野良クラウド(SaaS)とか言われていましたが、こちらはGoogleキーワードプランナーでも検索ボリュームがでないので、シャドーITよりマイナー用語ですね......ぐぅ

そもそもシャドーITとは

そもそもシャドーITは何なのでしょうか?

「シャドーIT」とは、企業の従業員が、会社の管理下にないIT機器を業務活動に利用する行為や状態を指します。
シャドーIT とは - コトバンク

という事になっています。会社(情シス)の管理下にない、クラウド(ソフトウェア)とスマートデバイス(ハードウェア)を包括している場合が多いです。

ソフトの面では、イニシャルが安く安価に導入できるクラウドで特にこの問題が取り沙汰されます。情シス通すの大変。予算案でこっそり入れてしまえ!!という感じですね。ハードでは、「移動多いし、会社支給のPCはデスクトップだしスペック悪いし」などでそれなら自分の持っているスマートデバイスでアクセスしてしまえという感じでしょうか。

Shadow IT だと?

日本語だと検索ボリュームが少ない、シャドーITですが、英語だとどうでしょうか?

Shadow ITをGoogle キーワードプランナーで調べると、月間平均検索ボリュームは480あります。

Google Trendsでも検索ボリュームが上昇傾向なのがわかります。

海外の事例が全て日本より先行していて、時間差で日本でも同様の事が起きるというわけではないでしょうが、ITについてはその確率が高いことを踏まえると興味深い事例といえるのではないでしょうか。

シャドーITに関する興味深い記事群

まあ、私ごときがどうだこうだ言うのもあれなので、シャドーITはどのような形で取り上げられているのかをまとめてみました。

NASAも悩む「シャドーIT」、危険でも使ってしまうユーザーの心理は - TechTargetジャパン 経営とIT

NASAでも問題となっているようですね。

宮本和明のシリコンバレー最新技術報告 - データ流出を招く社員の無許可クラウド利用を見つけ出す:ITpro

クラウド利用を監視するツールもあるんですね。それだけ、セキュリティ目線では難しい問題であると言えそうです。

クラウドは究極のシャドーITなのだろうか? | Enterprise CIO Forum

つまり、シャドーITを回避するには、CIOがサービスを改善し、ビジネスで必要なものを提供できる方法を模索する必要がある。しかしながら、それには投資が必要であるにも関わらず、一般的にはIT予算のほとんどが運用に回されてしまっている。

この指摘が問題の本質な気が個人的にはします。

なぜ増える? IT部門が管理できない「シャドウIT」 | Bizコンパス -ITによるビジネス課題解決事例満載!

1つ目は、クラウド形式で提供されるサービスの手軽さです。
(中略)
さらに、もう一つの要因、「常に効率化やスピードを求められている」という事業部側の事情が拍車をかけます。

サービスの手軽さ、効率化のスピードが増加に対して拍車をかけるという事ですね。

「Gartner Symposium/ITxpo 2010」でSaaS型ERP事例発表:オリンパス、「SaaS活用のコツは“割り切り”と“自己責任”」 - ITmedia エンタープライズ

SaaSは導入が容易なだけに、IT部門が関知しないまま業務部門が導入してしまう“野良SaaS”問題も増えつつある。

2010年の頃は、まだ「野良SaaS」と呼ばれていました。

野良◯◯駆逐の歴史は繰り返す・・・ : understeerのblog

もう30年以上前の、PC(というかWindows95が)でる前の、業務でPCがまだ使われないでおもちゃ(ホビーの道具)扱いされていたころ、企業ではメインフレームという大型コンピュータが各社のサーバールームに鎮座していた(らしい)のですが、そのころに「オフコン」という名の、オフィスに設置できる安価な部署サーバ(≒野良サーバ)が出てきて、情シス部門の統制外で、事業部が勝手に導入してカオスになったと聞かされています

oh...歴史は繰り返しているのですね。。

乱暴にまとめると、
シャドーITが浸透するのはセキュリティの観点から由々しき問題だけれども、利用部門が利便性を求めるという真っ当な理由から増えるので、縛り付けるだけでなくIT部門は本質を見直しましょう。
ということですかね。

どうなるシャドーIT(個人の勝手な展望)

個人的にはシャドーIT(クラウド)は増加する一方ではなくどこかで高止まりして、減少に向かうと思っております。それは、いまシャドーITで入っているクラウドが一般化して企業の管理下で運営されるようになるという楽観的な展望を持っているからです。(あ、はい。私はSaaSベンダー勤務なので完全にポジショントークですよ)

この辺りは、この辺りにまとめています。
シャドーITから考えるSaaSを取り巻く3つの環境変化 - niwaringo(){blog}

このシャドーITと言うのは、組織にとってシステムがどのように使われべきなのかという問題の一部なので興味が尽きませんので、引き続きこの問題は考えつづけたいと思います。

そのうち用語が一般化するといいなー