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競合分析時に陥りがちな残念な2つの心理的傾向

競合分析。社内やクライアントからの正式依頼でなくとも、居酒屋での酒の肴としてなどを含めると、ビジネスマンならみんな数知れず行なっていますよね。

みんな大好き競合分析ですが、良くない精神状態でやると二つの特徴的な傾向がでます。これは分析フレームワークを使おうが何を資料が逃れる事ができず、残念な精神状態が如実に現れてしまいます。

裏を返せば、現れる減少を見ておけば自分の精神状態を知ることが出来るかも知れません。

自社を盲信して、競合を見下す

一つ目は「自社を盲信して競合を見下す」という傾向があります。上司に気に入られようと思って、思ってもいない事柄で自社を持ち上げるのではなく、本当に心から自社の事を盲信しており、競合を分析するのではなく徹底的にあらを探します。

「自社はこんなにスゴイ!!対して相手はここがダメだ。あそこもダメ。あー駄目だ駄目だ」てな具合です。やっている当人と一部の取り巻きは非常に気持ちが良いものなので、居酒屋で酒の肴としてであれば害はありません。

自社の盲信が、周りを鼓舞するという側面があることは否定しません。ただし、それは客観性がかけている事をキチンと理解する必要があります。

これにかかりやすい人・状況でいうと、まずはスタートアップ・ベンチャー志望の若者があげられます。絶対なる麻疹と言っても良いくらい。こうなってくると、中途で入った人が冷静に分析しても聞く耳持たず「愛社精神が足りない」なんて事になります。麻疹なのでかかっても良いですが、手遅れになる前にキチンと治しておきたいものです。

経営者は総じてこの傾向がでますが、これはもう絶対に治らないのでそれを前提に物事を進める必要があります。昔から君主と別に軍師が必要だったりするのは、人を引きつけるためにある事柄を盲信することも大事で、それを冷静に見つつ戦略を考える事も大事なことをあらわしています。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」です。

不満のはけ口として競合を過大評価する

反対に、競合を過大評価しすぎるという場合もあります。この競合の課題評価は見えないから恐いという場合と、自分の不満を投影するという二つの原因があります。

原因が「見えないものに対する恐怖」の場合には救いがあります。分析フレームワークの利用や、分析能力が高い人と共同作業をする事で解決できる可能性が高いからです。

しかし、実際は「自分の不満の投影として競合を過大評価する」という罠に陥っている場合が大多数です。

「競合はこのような戦略で立派なのに自社は戦略が無い」というように戦略という言葉よく出てくる場合は要チェックですね。この場合、競合の戦略とかはどうでも良くて、自分の戦略というか思い込みを理解できない周りに不満が溜まっているだけです。それを競合に憑依させて自社を貶しているのです。

きっと疲れているので、お休みが必要です。休ませてあげましょう。休んでもならない場合は、素直に転職したほうが良いですよね。

人は見たいと思う現実しか見ない

カエサルは言いました「人は見たいと思う現実しか見ない」と。これはけだし名言です。きっと人間である以上この罠からは逃れる事はできないのでしょう。

できる事と言えば、「このような罠に自分ははまりやすいのだから、真実が見えたと思ったら、きっとそれは自分の見たいものだけ見ている状態だ」という事を念頭におくことですね。そして、その現象を通じて自分の心理状態を把握する事でしょうか。